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ローナ

マリア

好きなもの:甘いお菓子、絵本や童話
苦手なもの:おばけ、地図を読むこと
特技:高いところに登ること、歌うこと


「あたしが、こてんぱんにしてやるわ!」

♫生まれたきっかけ
 DQ9でマリアの元となったキャラクターは、僧侶の女の子でした。僧侶は、傷ついた仲間を治すことができます。彼女も何度も仲間の命を救い、そして時には、槍を握りしめ果敢に魔物に挑むこともありました。しかし何を血迷ったのか、彼女は僧侶の道を極めたのち、今度はバトルマスターの道を歩み始めました。その名の通り、戦いのプロです。自慢の槍で次々に魔物を狩る姿に、もはや僧侶の面影はありませんでした(そうさせたのはほかでもない、プレイヤーのわたしですが……)。
 こうして、回復も攻撃もできる最強の槍使いが誕生したのです。

 初めは、17歳の女の子でした。けれど今より生意気で、世界を冷めた目で見ているような子でした。人(特に男性)に頼ることを嫌い、ひとりで生きていく力こそが強さだと思っているので、ヴィクトルとは喧嘩が絶えないという設定でした。そんな子が、だれかを信じられるようになる物語も悪くないかな? と思いつつ、主人公にはやっぱり素直でいてほしかったので、年齢を下げたときに性格もまっすぐにしました。とはいえ、勝ち気なところはそのままです。


♫名前の由来
 僧侶→教会→聖母マリアという、あまりに安直すぎる発想から思いついた名前です(信徒に怒られそう……)。けれど結果として、かわいらしくて呼びやすい、いい名前をつけられたなと思っています。
 ところで、マリという文字が入っている女の子はみんな強気で少々わがままな印象があるんですが、わたしだけでしょうか?


♫デザインについて
 やたらとゴツゴツした服は、DQ9に出てくるバトルマスターの装備が元になっています。それに毛皮のポンチョを足して、かつて北欧に生きていたヴァイキングの服装をイメージしました。首のチョーカーは、故郷を失くしたあとに保護された修道院で、お守りとしてもらったという設定があります。お姫さまなので何か気品のあるものを、と思って身につけさせました。


 素直で明るくて、どんなときもめげずにあきらめない。王道とも言える、主人公らしい子になったと思います。わたし自身はマリアと違って、うまくいかないことは結構すぐにあきらめちゃうので、物語を書きながら「マリアのように強い心を持てたらなあ」なんて思っていました。大人になっても、そういう心の部分はきっとまだまだ成長できるはずだと信じています。