オデット
♫名前の由来
『白鳥の湖』に出てくる、オデット姫の名前をそのまま使っています。チャイコフスキー作曲のバレエ曲が有名ですが、元々はドイツの民話だそうです。
「なにかをかかえこんでいる人は、それをほんのすこしだけでも、だれかに見せる勇気を。それを見た人は、どうかその人をおそれずに……わかろうと、してあげてください。わたくしも、そうありたいのです」
わたしは物語に出てくるお姫さまが大好きですが、王子と結ばれる結末はじつはそれほど好きではありません。原作のオデット姫は、呪いが解けぬまま王子と身を投げるか、はたまた愛の力でよみがえるなんて結末もあるようですが……。
『旋律』のオデット姫は、恋に悩むよりも“お姫さま”として強く生きてほしかったので、こういう結末を書きました。王も王子も姫も、いつだって民を導く希望であってほしいです。