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ローナ

ローナ

好きなもの:アランの手料理、作詞と作曲
苦手なもの:寒いところ、人間のお金
特技:楽器を弾くこと、裁縫


「音楽は、喜びや悲しみや、怒り、幸せ……想いを表現するのにぴったりなもの。想いがこめられた音楽は、きっとだれかの心を動かすよ」

♫生まれたきっかけ
 DQ9を始めた際、主人公として作った女の子がモデルです。その子は魔法使いでした。力が弱い代わりに、炎や氷の呪文を唱えて魔物をやっつけます。DQ9では魔法を使うと、まれに「呪文が暴走した!」という文章が出て、呪文の威力が上がることがあります。妖精の魔法がとても強い力を持ち、ときに命を失うこともあるというのは、この文章がきっかけで思いつきました。また、主人公は最初に旅芸人として冒険することになるので、ローナの歌や楽器を得意とするという設定も、これが元だったりします。

 思いついてから、年齢や性格にほぼ変更はありませんでした。能天気でお気楽な子が、じつは重い過去を抱えているというのは、書くのがとても難しいということを思い知りました。四人の中で最も幼いからこそ、人間との違いや妖精の過去や、自分の生き方について悩む姿は儚いもの……のはずでしたが、その儚さをちゃんと書けたのか、甚だ疑問です。


♫名前の由来
 当時17歳だったわたしが、ローナという名前をつけました。どうしてその名前にしたのか覚えていません。たぶん、響きがかわいらしいとか、そんなものだと思います。もう少し意味のある名前にすればよかったなあと思いつつ、呼び慣れてしまったので、今さら名前を変えることはできませんでした。


♫デザインについて
 長寿であることやとがった耳は、ゲルマン神話や『指輪物語』に出てくるエルフから。人間とは少し違った雰囲気にするために、青い髪にしました。白い頭巾はマリアからもらったものなので、マリアの服と同じ模様です。ワンピースの葉の模様は、二楽章で訪れたクーヘン地方の模様です。五楽章の終わりまで頭についていた金色の葉は、DQ9の「黄金のティアラ」という装備から考えつきました。

 物語の序盤では、迷子になったり連れ去られたり……言うなれば足を引っ張る役でした。本人も、自分の無力さに落ちこんでいます。良かれと思ってやったことが空回りしてしまうことって、わたしたちの生活の中でも結構あると思うんです。
 そんなローナも物語が進むにつれ、自分にとって大切なことを言葉にして伝えてゆきます。彼女の台詞はどの場面でも、長いこと悩みました。『旋律』全体を通して、わたしが伝えたいと思ったことは、ローナが言ってくれたように思います。